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「無用の用」と言う言葉がふいに浮かんだ。不思議です。

調べてみると「一見必要でないものが、実は大変重要なものだった」と言う意味だった。

余談はさておき、本題に移ります。

古いマンションを見ると、鉄製の鉄板1枚のいわゆるプレスドアと言うのがたくさんあります。

かつては、このタイプのドアが新築マンションの主流だった時代がありました。

そんなお宅に伺うと、ドアとドア枠に隙間があって風は入るし、ドアの内側が結露するわで、非常に芳しくない状況なのです。

これは、ドアを取り換えることによって驚異的に改善されます。

ドアを取り換えると、一つは、ドア枠に気密ゴムが付いているのでドアとドア枠の隙間がなくなります。

次に、ドア本体も中外2枚の化粧鋼板なので熱還流率もハニカム構造でH-3と言うレベルになり、ドアの中にグラスウールの断熱材が入ったものだとH-4まで高まります。

H-3の熱還流率は3.49W/M2K H-4のそれは2.91W/M2Kでして、数字の低いほど断熱性能は高くなります。

ある資料によりますと、断熱化によって、東京の11月~3月の暖房エネルギー節減は、60%にも及ぶらしいです。

熱還流率とは、内外の温度差が1゜Cの時、窓ドア1m2あたりに付き、1時間にどれほどの熱が移動するかを表したものです。

玄関ドアや窓の断熱化リフォームは、今現在の昔の断熱性能でもそんなものだと思っていればそのまま過ごせます。

ですから、断熱化リフォームは無用だと断ずることもできます。

しかし、実際に断熱化リフォームをやった方の言うには、快適さが全く違うと言います。

まさに、断熱化リフォームは「無用の用」と言うことになります。

けっして「無用の長物」などではないのです。