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こんにちは、店長のKENJIです。昨年末に行いましたマンションドアのカバー工法での取替リフォームのご紹介です。場所は中央区月島で、地上１０階建てのSRC造のマンションの一室でした。

玄関ドアは内部の廊下に面しており、風雨などが当たる場所ではありませんでしたので、錆などの劣化はほとんどありませんでした。ただ建付けは悪く、開け閉めはしづらくなってしまっておりました。

マンションだと内開きの玄関ドアもある。

こちらが工事前の状態で、現地調査時に撮った写真です。実はこの写真、普通の玄関だとあまりありえないことがあるのです。それは部屋の中にドアが開いていることです。これを内開き玄関ドアと言います。日本の家で使われている玄関ドアはほぼ外開きになっています。

それは風雨を防ぐために、下枠に段差がついており、部屋側が室外側より一段高くなっていないと水が部屋に入ってしまうためです。内開きにするためにこれを逆にしていると・・・そう、外が高くなって内が低くなってしまい水が当然入ってきてしまいます。

カバー工法での玄関ドア工事では内開きという商品の用意はございません。無理やり工事はできたとしてもやはり保証はできなくなってしまうのです。ということで今回は外開きドアでの交換ということでお客様にもご了承いただきました。

ここからは工事時の写真です。内開きになっていた扉本体を撤去した所です。

こちらはカバー工法で新しい枠を取り付ける下地となるスチール製の部材を、古い枠に取り付けたところです。この下地がないとしっかりと枠が取付できません。

いよいよ新しい扉の全容が明らかに。

そして新しい枠がすっぽりと入りました。本当にｍｍ単位での製作が必要となり、採寸間違いなどは許されないシビアなところです。完璧な寸法でぴったりとついています。

新しい枠に新しい丁番がつきました。吊元は同じですが、開き勝手が内から外になったので生活導線の変化は出てくると思われます。部屋側の玄関スペースは広くなりますね。

新しい扉が取りつきました。また外壁と新しい扉の境目にも見た目の仕上げと、防水目的のコーキング材を打っていきます。ここまでくるとあと少し。

最後はドアの建付け調整、閉まるスピード、鍵の調整などをして最終確認します。OKなら工事完了。

今回は以下のドアをご採用いただきました。

YKKAP　EXIMA　８０ST　F2型

室外色ブラック　室内色アイボリー

レバーハンドル　１ロック

内開きのドアだって外開きに交換できるんです。

今回もお仕事をさせていただきありがとうございました。

KENJI

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