私が、アルミサッシの黎明期から、この仕事に携わって、早や50年以上が過ぎました。
それ以前は、家の窓は木製でしたので建具屋さんの分野です。
1960年代に不二サッシがアルミサッシを発売して、木製よりも気密性が良いし、耐久性もあるのでどんどん普及したわけです。
一時はメーカーが30社くらいはあったと思います。
それが50年の間に現在の3社に集約されたのです。
その間、製品も進化して今では樹脂の窓やアルミと樹脂の複合タイプもあります。
アルミは加工もしやすいので良いのですが、熱伝導率が高いので、断熱性能に難があります。
片や樹脂は熱伝導率がアルミの千分の一なので、昨今の省エネ志向の時代にはうってつけです。
価格は高くなりますけど。
一方、工場のような建物の窓はスチール製が主流でした。
新日鉄が君津に製鉄所を作った当時、ずいぶんスチールサッシが取り付けられました。
ガラスは今ではほとんど使われませんがパテで固定します。
但し鉄は錆びるので耐久性や気密性に問題があります。
こうして50年の時代の経過によって、アルミサッシもさすがに交換の時期が来ています。
メーカーもそんなリフォーム需要に対応した製品を用意しています。
今日もYKKさんのカバー工法取り換え窓「マドリモ」の取り付けをしてきました。
さらにその外に電動シャッターも取り付けました。
もちろんペアガラス入り。
アルミサッシもずいぶん進化したものですね。マドリモの需要は今後伸びるものだと思います。
長嶌正美