「晴れてよし、曇りてもよし富士の山。元の姿は変らざりけり」
この歌は、あの山岡鉄舟が詠んだそうです。
人は富士山を見て、晴れた時には美しいと言い、曇っているときはそうでもないと言いますが、それは見ている人が勝手にそう思うのであり、富士山は晴れても曇っても同じ変わらない姿をしています。世の中の多くのことも、心の持ち方によって良くも悪くも見えると言えます。
コップに水が半分残っている時、まだ半分もあると思うのと、もう半分しかないと思うようなことです。
靴を売る営業マン二人が、アフリカで靴を売る使命を与えられたとき、一人は誰も靴なんか履いてないのを見て売れるはずがないと思い、もう一人は誰も履いてないということは無限に売れると思ったと言います。
言われてみれば確かにその通りですよね。
「おもしろきこともなき世をおもしろく、すみなすものは心なりけり」
こちらは幕末の志士、高杉晋作の歌です。あまりにも有名な句ですね。
心の置き所をどこに置くかで、人生は大きく変わるのでしょうね。
最近、玄関ドア専科でもクレーム、手直しが増えています。
後ろ向きな仕事ですから、気持ちは暗くなりますが、そこは心の置き所。
そんな時にも心楽しく思えるようにしなくてはとしきりに反省しています。
かつてある人の本(船井幸雄さん)で見つけた言葉が記憶にいつまでも残っています。
今、目の前で起こっていることは、「必要、必然、ベスト」だと。
「人間万事塞翁が馬」
常に心安らかでありたいものです。
長嶌正美